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H1

豆の消費

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1.用途別消費割合

主要な用途別の消費割合をみると、雑豆全体では約6割が餡の原料として利用され、菓子、煮豆、煎豆の原料として利用される割合は、それぞれ1割程度となっています。この他に、主に乾燥豆として流通し、家庭や料理店等の料理用などに使われる豆がありますが、その割合は1割程度となっています。

豆の種類別にみると、用途の割合はかなり異なっています。小豆やいんげんまめは、大部分が餡・菓子の原料として利用されています。

いんげんまめの場合は、煮豆の原料としての割合も多いのが特徴ですが、種類によっても使われ方に違いがあり、北海道産の場合、金時豆は2分の1が煮豆の原料となる一方、手亡はほとんどすべてが餡・菓子の原料となっています。

えんどうやそらまめは、煎豆(フライビーンズ)としての利用割合が多いのが特徴です。

雑豆の用途別消費割合

  1. 農林水産省資料から作成した推計値。

2.1人1日当たり消費量

供給量からみると

雑豆類の1人1日当たり消費動向を供給量(乾燥豆換算)ベースでみると、昭和40年代中頃までは13グラム程度でしたが、その後は減少を続け、最近では5.7~5.8グラム程度とほぼ半減となりました。一方、大豆は、かつては雑豆とほぼ同程度でしたが、昭和50年代半ば頃から増加傾向となり平成16年には18.8グラムに達し、その後は少し減少して平成24年には16.6グラムになりました。しかしながら、最近では再び増加傾向となり、平成30年は18.4グラムとなっています。

  1. 農林水産省「食料需給表」から作成。
  2. 「その他の豆」は、あずき、ささげ、緑豆、竹小豆、いんげんまめ、えんどう、そらまめ、落花生等を対象とし、もやし製造向けの緑豆及び搾油向けの落花生の数量を含まない。
  3. 「大豆」は、搾油、味噌及び醤油向けの数量を含まない。
  4. 重量は乾燥豆ベース。

摂取量からみると

また、豆類の1人1日当たり消費動向を、摂取量という側面からみると、豆・豆加工品(大豆・加工品、その他の豆・加工品)はほぼ50~60グラムで推移しています。このうち、大豆以外の豆・豆加工品は2グラム程度で、大宗は大豆とその加工品で占められています。近年の大豆・加工品の摂取量の推移をみてみると、平成16年から減少傾向を示し、平成23年には50.3グラムとなりましたが、その後は上昇傾向を示し、平成30年には61.4グラムとなりました。
 なお、ここに示した大豆・加工品には、菓子類や味噌は含まれていません。




  

  1. 厚生労働省「国民栄養調査」から作成。
  2. その他の豆・豆加工品は、乾燥豆、煮豆・ゆで豆、フライビーンズ、餡等。甘納豆、羊羹、餡を使用した菓子等は菓子類に分類されるため含まない。また、落花生・同加工品は種実類に分類されるため含まない。

   なお、豆類の摂取量を年齢階級別にみると、概ね年齢階級が上がるほど多くなるという傾向が顕著に見られ、70才代の1人1日当たり摂取量(大豆・加工品を含み、菓子類、味噌を含まず。)は、平成30年のデータによりますと全体平均より15グラム程度多い77グラムとなっています。

  1. 厚生労働省「国民栄養調査(令和元年)」から作成。
  2. 大豆及びその他の豆とその加工品の1人1日当たり摂取量で、味噌、菓子類及び
    落花生・同加工品は含まない。

 また、地域別にみると、豆類の1人1日当たり摂取量(大豆・加工品を含み、菓子類、味噌を含まず。)は、東北、四国、南九州(熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)等の地域で多く(70グラム以上)、東海、中国で少ない(53~55グラム程度)という状況となっています。

  1. 厚生労働省「国民栄養調査(令和元年)」から作成。
  2. 大豆及びその他の豆とその加工品の1人1日当たり摂取量で、味噌、菓子類、
    落花生・同加工品は含まない。
  3. 地域分類は次のとおり。
    北海道:北海道
    東 北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
    関東 I :埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
    関東 II :茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県
    北 陸:新潟県、富山県、石川県、福井県
    東 海:岐阜県、愛知県、三重県、静岡県
    近畿Ⅰ:京都府、大阪府、兵庫県
    近畿Ⅱ:奈良県、和歌山県、滋賀県
    中 国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
    四 国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県