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豆の流通

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豆の流通図

注:図中の矢印は、豆類・豆製品類の流通ルートを表わす。ただし、煩雑にならないよう基本的ルートのみを示した。実際の取引では、様々なバイパス的ルートがある。破線の矢印は取扱量全体のうち一部が流れることを、1点破線の矢印は特定製品業界限定ルートであることを示す。

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1.国産豆の流通経路

産地で収穫された豆は、まず生産者から農協又は産地の集荷業者の手に渡り、これら農協・集荷業者の倉庫に集められます。ここで石粒などの異物の除去、虫などによる被害粒や未熟粒の除去、豆の大きさや形状を揃えるための選別・調製が行われます。なお、豆の主産地北海道では、調製後に、農産物検査法に基づく検査を受けます。

その後、豆は産地の農協・集荷業者から消費地の問屋に販売され、順次、消費地の倉庫へ輸送された後、注文に応じて煮豆、製餡、和菓子、豆素材製品などのメーカーや乾燥豆を販売する袋詰業者に販売、配送されます。ここで製品化されたものが、専門小売店、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの小売業者や弁当・惣菜業者や外食業者に納められ、最終的に消費者の元へ届けられます。

なお、和菓子などでは、製造と小売りが同一業者というケースが多いようです。また、農協ルートに関しては、ホクレンなどの経済連が、自らの都道府県産の豆の販売を担当しています。取引によっては上記とは異なる流通経路をたどる場合もあります。

その年に収穫された豆が、新豆と言われて出回るのは秋から冬にかけてですが、もともと豆は長期間の貯蔵が可能であるため、1年を通じて流通します。

2.輸入豆の流通経路

輸入豆の大半は、横浜港と神戸港に水揚げされます。通関手続きの間、いったん港の保税倉庫ないし保税置場に保管されます。

通関後、通常、輸入業者から各地の問屋へ輸送して引き渡され、あるいは直接、保税置場で輸入業者から問屋に引き渡しが行われます。これ以降の流通ルートは国産豆と同様です。なお、豆素材製品メーカーの場合、問屋を介さず輸入会社から直接原料豆を仕入れることが多いようです。また、輸入業者から問屋又は問屋からメーカーに商品が引き渡される際、必要に応じ選別・調製が行われます。