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静岡県における最近のあずきの栽培面積は30ha以下で、その多くは自給生産的性格が強いものと推察されますが、県が作成した「農作物施肥基準」に、あずきの栽培時期・方法等基本的事項が掲載されているので、これに基づき静岡県のあずきの栽培方法について要点のみ簡略にご紹介します。
静岡県のあずきの栽培暦 注:上記基準では開花期が明示されていないため、一般的な例から類推して補足した。
堆肥(0.4t/10a)を投入して地力増進を図るとともに、苦土石灰(100kg/10a)により土壌酸度を矯正します。標準的な施肥量は次のとおりで、すべて基肥として施用します。なお、肥料による種子の障害発生を避けるため、間土(まつち=種子が直接肥料に触れないよう、播種前に予め肥料の上に土を被せること。)等を行います。
上記基準では、栽培に用いるあずきの品種として、「金時」と「在来種」が掲げられています。
播種適期は5月上旬~下旬、栽植本数は10a当たり10,000本です。 (注:基準では明示されていませんが、例えば、1株1本立ちの場合、畦幅60cmで株間16cm程度、畦幅70cmで株間14cm程度に相当します。)
収穫時期は8月中下旬頃です。
(本稿は、「持続的農業を推進する静岡県土壌肥料ハンドブック」(平成17年3月、静岡県 )等を参考にして作成しました。)